矯正治療の痛みを和らげる「CO2レーザー」とは?

pixta_18550061_S歯並びに問題が生じている場合、歯医者で歯列矯正の治療を受けることが勧められます。歯並びに問題があるままでは、歯に付着した汚れをブラッシングで落とすことが難しくなります。汚れを完全に除去できないことから歯垢が溜まりやすく、虫歯や歯周病を患うリスクが高まってしまうため、歯並びを矯正してブラッシングしやすい口内環境を作ることが大切です。また、他人の目から見た時の印象が気になり、歯列矯正の治療を希望する方もいます。

歯列矯正は、すでに生えている歯の位置を移動させることで歯並びを正しく矯正する治療を指します。一般的な矯正治療の際は、歯の位置を移動させるためにワイヤーと留め具(ブラケット)を使い、歯に負荷をかけます。それほど強い負荷をかけるわけではないため、歯が移動するスピードはゆっくりです。しかし、歯槽骨(しそうこつ)というあごの骨に固定されている歯を移動させるため、当然ながら痛みが生じます。この痛みを恐れて歯列矯正の治療を受ける勇気を持てない方も少なくありません。

ところが、最近の医療は発達しています。歯科に関しても例外ではなく、歯列矯正の治療の際に生じる痛みを軽減する工夫がされています。痛みを軽減する工夫の1つに、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)の使用が挙げられます。照射することで痛みを和らげる効果があり、歯科に限らず、鎮痛のために使われている設備です。鎮痛効果の他に、殺菌効果や止血効果、消炎効果などもあり、様々な治療で活用されています。

矯正歯科でCO2レーザーが使用される例

呉市の矯正歯科医院
呉市の矯正歯科「せとうみ歯科医院」ではCO2レーザーを導入 

矯正歯科においては、治療用の矯正器具を装着した後に生じる痛みを緩和する目的で使われる例があります。新たに器具を装着した直後は、歯にかかる負荷も大きく強い痛みが生じることがあります。CO2レーザーを照射することで、この時に生じる痛みが軽減されます。痛みが少ないからといって、治療の効果が低減するわけではありません。歯には同じように負荷がかかっています。治療のスピードは低下しません。

もう1つ、矯正歯科でCO2レーザーが活用される例があります。口内炎によって生じる痛みの緩和です。歯列矯正の治療中は、歯に装着したワイヤーやブラケットが唇やその裏側に接触し、口内炎が引き起こされるケースが多いです。口内炎ができた場所に、さらにワイヤーやブラケットがぶつかることで、強い痛みが生じることもあります。口内炎にCO2レーザーを照射することで、口内炎の表面が固まり、ワイヤーやブラケットが接触した時の痛みを軽減できます。

CO2レーザーを備えた歯医者ならば、痛みを恐れずに歯列矯正の治療を受けられます。歯医者のホームページを見ると、利用している設備を紹介していることがあるため、治療の相談をする前に自身でも確認してみましょう。例えば、呉市のせとうみ歯科医院に導入されています。

矯正歯科に限らず、他の治療を受ける時も、CO2レーザーがある歯医者ならば痛みが軽減されると考えられ、安心して治療を受けられます。